【光明池の雨乞蛙(大阪・堺市)】

光明池にカエルがいる・・・。

大阪に旅立つ前日、そんな情報をキャッチした。

そんなワケで、
夫の実家で義理妹との顔合わせもそこそこに、
大阪滞在最終日、早起きをして「光明池」へと旅立つ。

宿を取っている日本橋から光明池の最寄駅である
泉北高速鉄道・光明池駅までは、1時間くらい。
帰りの新幹線は、新大阪発12時48分。
慌てているワケは、ジャンジャン横丁で
串カツを食べて帰らないといけないからだ。

うらー!急げーっ!!!

と、勢い込んで列車に乗ろうとするが・・・
平日のラッシュに巻き込まれる。
とても旅行先のシュチユエーションとは思えない。

ちなみに、日本橋からなんばへ電車に乗る人は皆無だと言う。
皆無だが、光明池駅からカエルまでの徒歩時間を考えて、
体力温存とゆー作戦。

なんばから線で一路光明池駅へ。

通勤とは逆走しているので、電車はガラガラ。
車窓から見える通天閣を指して
「あのあたりがあいりん地区だよ」と夫。
車内ではリュックを持ち、
ごっつい登山靴らしきモノを履いている男性が
地図を熱心に見ている。

車窓はいつの間にか団地でいっぱいになり、
「光明池って言うより、泉北ニュータウンって言った方が
 場所としてわかりやすいやね」
と夫の解説が続く。

昔は終点だったと言う光明池駅に降りると、
なんばより1〜2度気温が低い感じがする。

池を目指して改札を左手に降りる。
進む方向はわかるのだが、道がよくわからない。
ダイエー脇の駐輪所を経て、道路わきの植え込みをまたぎ
国道208号へ出る。

国道を左手に曲がると、カルフールが見える。
府立母子センター南交差点を渡り、
ケアプラザ堺入口を通り過ぎた、
住宅街の手前の小さな道を曲がる。

そこは、いきなり山の中に迷い込んだような樹木林だが
道路が舗装されていて、近隣住民の散歩コースになっているようだ。

犬の散歩をしている人や、ご夫婦で散歩している方とすれ違う。

うねうねと曲がる道はどんどんと上へ上ってゆく。
かなり近くで聞こえるうぐいすの声に誘われて、
ガツガツ進むと・・・
目の前に堤防らしき土手の上に、何やら大きな影。

カエルちゃんだ〜〜っ♪

しかも、デカい。

走り寄ってみれば、高さ120センチほどの
大きな石のカエルが池を見守っている。

線の硬い、男前なフォルム。
ちょっとウルトラマン・レオ的なところが
ますます男っぷりを上げている感じ。

カエルちゃんには「雨乞い蛙」と言う碑がついていて、
すぐわきに光明池守護神社があるってコトは
神様のお使いなのかもしれない。

カエルちゃんとの甘い時間もそこそこに、
東京へ帰るべく、串カツの待つジャンジャン横丁へと向かう。

新今宮で下車すると、白人カップルが“英語”で道を尋ねてきた。
そこへ、ちょっといなたい感じのおっちゃんが首を突っ込んできて、
「ああ、そこなら知ってるでー」と、案内を買って出た。

「プチだけやでー」 と白人カップルに笑いかけるおっちゃん・・・。
多分「ちょっとだけ(案内してあげる)」って意味なんだろうケド、
プチって、フランス語だよ?

この出来事と串カツで、 カエルとの出会いはすっかりかき消されてしまった。
カエルの視線で覗いた光明池の景色が、まるで幻のように感じた
大阪の日であった。


■住 所
  大阪府和泉市光明台
■交 通
  泉北高速鉄道「光明池駅」より徒歩10分
■関連サイト
  泉北高速鉄道HPより「光明池」
■訪問日:2007/04/09

Googleマップ【東京ケロリン村】

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